Raspbianを日本のリポジトリサーバに変更する・buster †
Raspbianのソフトウェアアップデートをする場合、デフォルトだと以下のURLになっています。
http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/
これを日本のサーバに変更することにより、Raspbianのアップデートファイルのダウンロードが早くなります。
(近いサーバなので当然ですよね。)
以下、リポジトリサーバの変更手順を記します。
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Raspbian OS †
設定変更を行ったRaspbianのバージョンは以下の通りです。
$ lsb_release -dr
Description: Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
Release: 10
/etc/apt/sources.listを編集する †
/etc/apt/sources.listファイルにリポジトリサーバの情報が記載されています。
本ファイルを日本のサーバに変更することになります。
使用する日本のリポジトリサーバ †
以下、URLをブラウザで確認するとミラーの一覧が表示されます。
http://www.raspbian.org/RaspbianMirrors
日本に関しては以下の3つが記載されていました。
本資料では、JAIST 北陸先端科学技術大学院大学が公開しているリポジトリサーバを利用する手順を記します。
使用するJAIST 北陸先端科学技術大学院大学のリポジトリURLをは上記表の通り、以下のURLをになります。
http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian
sources.listの修正作業 †
sources.listをJAIST 北陸先端科学技術大学院大学のリポジトリに変更します。
本資料では、テキストエディタにLeafPadを使用します。
他のテキストエディタでも構いませんので、LeafPadの部分を読み替えてください。
- LXTerminal を起動します。
- 起動したターミナルに以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
sudo leafpad /etc/apt/sources.list
- LeafPadが起動し、sources.listの内容が表示されます。
上記内容のテキストです。
deb http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi
# Uncomment line below then 'apt-get update' to enable 'apt-get source'
#deb-src http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi
- 以下の部分を日本のリポジトリサーバURLに変更します。
- 以下のように既存の行をコピーしリポジトリサーバのURL部分を置換し、
もともとの設定は # にてコメント化しました。
これにより、編集ミスなどで何かあってももとに戻せます。
以下、編集後のテキストです。
deb http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian buster main contrib non-free rpi
# deb http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi
# Uncomment line below then 'apt-get update' to enable 'apt-get source'
#deb-src http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian/ buster main contrib non-free rpi
- 上記の修正が終わったら、上書き保存しLeafPadを終了させます。
日本のリポジトリサーバ変更後の動作確認 †
上記の設定変更が終わったら、動作確認を行います。
すでにターミナル()は起動済みだと思いますので、以下のコマンドを入力し実行してみてください。
sudo apt update
以下、実際に実行したときの出力です。
変更した ftp.jaist.ac.jp が出力されています。
2行目は /etc/apt/sources.list.d/raspi.list の設定ファイルになります。
これは、http://archive.raspberrypi.org/debian なので編集対象外としました。
以上、Raspbianのリポジトリを日本のリポジトリサーバに変更した手順でした。
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